海外留学において、必要になる最低限の英語力はありません。
お金と時間に余裕さえあれば、誰にだって海外留学することが可能です。
しかし実際に留学する身になると「どの程度の英語力があれば楽しく過ごせるのか」という点が気になるのも事実。
そのため今回は「通う学校の種類」や「海外留学の目的」を基に分類した「英語力の基準」についてご紹介いたします。
英語力の基準を導くに当たって3つの留学パターンを想定しました。
それぞれの状況で「留学生活を楽しむために必要な英語力」の基準です。
ぜひとも学力レベルの参考にしてみてください。
英語学習を主軸とした「語学学校」に通う場合は、TOEICのスコアにして「450~550点」程度の英語力があれば、楽しんで英語を学べます。
ただしほとんどの学校が、誰でも英語を楽しめるカリキュラムやクラスを用意しているのが一般的です。
適切なクラスを選べば、基準を下回る英語力でも英語学習を楽しめるので安心してください。
「大学」や「大学院」にて留学する場合は、TOEICスコアにして「780点~880点」以上の英語力があると安心です。
語学学校と異なり、大学は「専門分野の学問(経済学や数学など)を英語で学ぶ場所」であるため、授業を聞き取れるほどの英語力があることが前提とされる場合が多くあります。
そのような学校は入学の段階でTOEICの成績の証明が必要になるため、願書を出す前にあらかじめTOEICを受験して実力を確かめておきましょう。
「ワーキングホリデー」を目的として留学をする場合、TOEICスコアにして「600点以上」あると安心です。
学習だけでなく、就労することが目的に含まれるワーキングホリデーでは、海外生活で必要な最低限のコミュニケーション能力が求められる場合が多いため、聞き取りと発話の能力が高い方が楽しめる傾向にあります。
今回はTOEICスコアで基準をご紹介しましたが、ご紹介したような基準のレベルに達していなくても問題ありません。
特に民間のスクールに入学する目的の語学留学の場合は、TOEICスコアの提出を求められることもなく、誰でも自由に参加できます。
あまりにハードルを上げすぎていつまでも一歩踏み出せないよりは「思い切って現地に足を運んでしまう方が早く英語力を鍛えられる」ということを覚えておいてください。
海外留学をするために必要な最低限の英語力はありません。
しかし、大学や大学院などの専門的な知識を学ぶ学校では入学時にTOEICスコアの提出が求められる場合があるので注意しましょう。
海外留学で何よりも大切なのは「好奇心」です。
英語力の足りなさで足踏みしてしまうよりは、現地に行って全力で学びを得ることが大切なのではないでしょうか?