短期留学と長期留学どっちがおすすめ？

 

 

海外留学は大きく分けて短期留学・長期留学の二つの期間に分類されます。
一般的に短期留学は1週間～3か月程度の期間、長期留学は4か月以上の期間を指すことが多いです。
それぞれのメリットとデメリットをしっかりと理解すれば、自身の目的にあった留学プランを選ぶことができます。

 

短期留学のメリット

短い期間で参加できることから、学生から人気の高い短期留学。
まずは短期留学のメリットについて紹介していきます。

 

費用を抑えられる

 

 

短期留学は期間が短いため、おのずと費用も抑えられます。
留学プランや場所によって変動しますが、十数万程度で渡航可能な国もあるようです。
そのため、経済的余裕がない学生にとっては短期留学のほうがおすすめといえるでしょう。

 

なお、費用対効果の観点を考慮すると結果的に割高になる可能性もありますので、注意しましょう。

 

長期休み等で気軽に行ける

短期留学であれば、夏季休暇やお正月休みなどを利用して気軽に留学を経験できます。
海外留学に興味はあるものの、休学や退職をするまでの決断を踏み出せないという方もいると思います。

 

 

短期留学を通してやっぱりもっと長期間の留学がしたい！と感じた場合などには、新たに長期留学を計画するのもよいでしょう。

 

圧倒的に準備が楽

長期留学と比べて、短期留学は必要な費用や手続きが圧倒的に少ないです。
ほとんど旅行と同じような感覚で行くことができるといっても過言ではありません。
費用は貯まったけれどなかなか長期間の休みが取れない・・。という方は短期留学がおすすめといえます。

 

ビザが不要なことが多い

短期留学はビザを申請する必要がなく、パスポートだけで行ける場合が多いです。
ただし、国ごとの規定によっては短期留学でもビザが必要になる場合があるので注意が必要です。

 

留学を考えている国のビザの必要有無を前もって調査しておきましょう。

 

短期留学のデメリット

短期留学には良い面だけでなく、いくつかのデメリットも存在します。
一般的には、次のようなデメリットが挙げられます。

 

大きな語学力向上は期待できない

個人差もありますが、言語の習得には相応の時間が必要になります。
そのため、短期留学の場合は「やっと現地の言葉に慣れてきた！」というところで期間が終わってしまうことも多いです。
本格的に現地の言語を習得したい人は、長期留学を検討することをおすすめします。

 

就活で有利にならない

 

 

就活では、「留学をした」という事実ではなく、留学を通して身につけたこと(言語やスキル)が重要視されます。
短期留学の場合、飛躍的な語学力の向上や大きな課題の達成が難しいので、それほど強いエピソードにはならないことがほとんど。

 

留学経験をメインに就職活動したい場合は、やはり長期留学で言語・スキルを本格的に習得するほうがいいでしょう。

 

留学先に日本人が多い

短期留学では「留学先に日本人が多くいた」ということが長期留学より多いようです。
母国語が使える状況下では、短期間で語学力を大幅に向上させるのは難しいといえます。

 

語学力の向上が留学の目標である場合は、現地の言語を使わなければならない環境に身を置くことも大切です。

 

長期留学のメリット

留学では長期間になればなるほど渡航のハードルは上がりますが、さまざまなチャレンジができるなど短期留学にはないメリットがたくさんあります。
次項で長期留学のメリットについて詳しく解説していきます。

 

語学力の向上

長期間にわたって現地の言語を使って生活していれば、語学力は確実に向上していくでしょう。
ある程度まで話せるようになると、現地の人との会話が増えインプット・アウトプットの効率が各段に上がります。
言語の習得が留学の目的である場合は、やはり言語力の向上が期待できる長期留学をおすすめします。

 

新たな価値観が得られる

言葉が通じない環境や異文化での生活は新たな価値観の創造や自身の成長を促します。
留学中は自分から能動的に行動を起こさなければならない場面が多く、そのような経験は強い自信へとつながるでしょう。

 

また、日本よりも物事をはっきり伝える文化が根付いている国が多いため、留学を通して自分の考えを主張する度胸がついたという意見も多く見られます。

 

就活で有利になる

長期留学は短期留学と比べて、就活においてより有利といえます。
長期留学で培われた語学力や行動力は、採用側としても魅力的な素養といえるでしょう。

 

また、異文化に触れることで視野が広がり、新しい将来のビジョンが見えてくることも。
幅広い分野で活用できる留学経験ですが、特にグローバルな仕事で優れたアドバンテージとなります。

 

長期留学のデメリット

前述したように、長期留学では大きなスキルアップ・成長が見込めまずが、おのずとリスクも大きくなります。
以下で長期留学のデメリットについて詳しく解説します。

 

費用がかかる

長期留学は短期留学に比べて大きな費用がかかることは避けられません。
できるだけ費用を抑えて留学するためにも、奨学金や補助金などの支援制度について情報収集しておきましょう。
なお、留学に必要な資金を用意できない場合、現地でバイトをするという選択肢もありますので視野にいれてみてください。

 

手続きや準備が大変

長期留学では、ビザ申請を初めとする手続きが短期留学よりも多く必要になります。
ビザ申請には1カ月以上かかってしまう場合も。
さらに、準備しておくべきものもおのずと増えます。

 

しっかり余裕を持って準備するようにしましょう。

 

まとめ

短期留学・長期留学にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
特に社会人の方にとっては、一度仕事を休職・または退職することになるためより慎重な判断が必要です。
事前の情報収集を入念に行い自身の留学の目的に沿って最適なプランを選択してください。